いびき

【いびき対策】いびきとのどの痛みについて

2022.10.27
「いびきで呼吸が止まっていたのでは」と家族に言われたことはありませんか?朝起きて、いびきのせいで喉が痛いという経験のある方も多いのではないでしょうか。筆者もいびきで喉が痛いときは、前日にアルコールを飲んでいたり、疲れていたときが多かったと記憶しています。家族にいびきを指摘され、一度近くのクリニックで「睡眠時無呼吸症候群」の簡易検査を受けたこともあります。 この記事では、いびきで喉が痛い原因やいびきをかきにくくするコツについてもご説明していきます。 いびきに潜む深刻な病気もあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

いびきで喉が痛い症状と原因は?

いびきをかいた後、朝目覚めて喉が痛かったという経験はありませんか?いびきをかかないように横を向いて寝てみたり、枕を評判のいいものに変えてみたり様々な工夫をしている人も多いでしょう。
最初に、いびきで喉が痛い症状と原因について見ていきます。

いびきで喉が痛い【症状】

冬に多いのですが、朝目覚めると喉が痛いときがあります。唾を飲み込めないような痛さをわかっていただけるでしょうか。唾を飲み込んだ瞬間、唾が下におりていかず喉が悲鳴を上げるあの感覚です。
風邪で喉が痛いときとよく似ていますね。

コロナ禍では、喉が少しでも痛いとコロナ感染のことまでつい気になってしまいます。
冬のように空気が乾燥していると、これほどまでに喉のとおりが悪くなるのでしょうか。

いびきで喉が痛い【原因】

いびきで喉が痛くなる原因として、口を開けたまま眠っていることが挙げられます。
口を開けていると、喉の粘膜が乾燥して、ほこりやウイルスなどが入ってくるため痛みを感じることがあります。

また、大きないびきが長時間続くことで、喉が振動し痛みを感じてしまうとも言われています。

「口を開けたまま眠っている」ときや「大きないびきが長時間続いている」ときは、口をぽかんと開けている状態なので、口呼吸になり喉に不必要な刺激を与えてしまっています。

喉いびきと鼻いびきの違いについて

いびきとは、眠っている間に気道が狭くなり、鼻や喉が振動し出る音のことです。
いびきには大きく分けると、喉いびきと鼻いびきの2種類があります。

「喉いびき」は原因が口の中にあるいびきのことです。
喉いびきは、眠っている間に舌が気道に落ちてしまい、空気の通り道が狭くなって音が出るいびきです。
鼻呼吸であれば舌が落ち込むこともないのですが、口呼吸だと舌が気道に落ちやすくなります。
また、口を閉じているにもかかわらず、喉いびきをかくこともあるようです。
喉いびきの原因には、鼻づまり・肥満・筋肉の衰え・ストレス・疲労に加え、枕の高さが合っていないことなどが挙げられます。

「鼻いびき」は原因が鼻にあるいびきのことです。
鼻いびきとは、空気の通り道である鼻腔が何らかの原因によって空気が通りにくくなり、音が出るいびきです。
風邪やアレルギー性鼻炎などが原因となることも多いようです。これらの原因を除くことができれば、いびきも軽減されます。

この2種類のいびきを見分けるには、ちょうどいびきをかいているときに家族に鼻をつまんでもらうのが一番簡単な方法です。

いびきが止まれば「鼻いびき」で、止まらないいびきは「喉いびき」と明確に見分けられます。

口を閉じて寝ていても、喉いびきをかく方もいらっしゃいます。この場合は睡眠時無呼吸症候群の可能性があるので注意が必要です。
このように「喉いびき」には、治療が必要となる病気が潜んでいることもあるため、気を付けなければなりません。

テスト

いびきをかきにくくする方法

いびきが原因で、毎晩のように家族に迷惑をかけてしまっている人も多いと思います。
また、友人とのせっかくの泊りがけの旅行で「いびきを聞かれたくない」ときもあると思います。

根本的な解決方法が見つかっていなくても、できることはあります。
ここでは、手軽にできる「いびきをかきにくくする方法」を5つ紹介しますので、是非試してみてください。

横向きやうつ伏せで寝てみる

上を向いて寝ると、口が開くことになりやすく、気道が圧迫されてしまいます。
体の向きを横向きやうつ伏せにすることで、口呼吸でも喉の狭くなった気道の角度を変えて、いびきの軽減につながる場合があります。

自分に合った高さの枕を選ぶ。

枕が高いと首が前にかがむことで気道が狭くなり、いびきをかきやすい状態になります。
体形によっても異なりますが、一般的な目安として高さ約7センチ以上の枕を使っていると、枕がいびきをかく原因になっている可能性もあります。
最近は良質な睡眠のためのグッズとして、多機能な枕が発売されています。ご自分に合った枕を選ぶことで、いびきをかきにくい環境を整えておくことも大切です。

口呼吸を防止する

寝る前に、市販の口テープを貼って口が開かない状況を作り出す方法です。
物理的に口呼吸をできなくして、鼻呼吸にします。
また、鼻テープで鼻腔を拡げて、鼻呼吸に誘導してあげる方法もあります。

肥満体型の人はダイエットをする

肥満体型が原因で、いびきが発生することもあります。肥満により首の内側と外側に脂肪がしっかり付いて、気道が圧迫され狭くなるためです。
普段から自分の体を整える意味でも、適度な運動や栄養バランスの取れた食事でダイエットを心がけ、肥満を解消してしまいましょう。いびきのみならず、生活習慣病の防止にもつながります。

就寝前の飲酒を控える

普段はいびきをかかない人でも、お酒を飲んだその晩にいびきをかく場合があります。
これはアルコールによって、筋肉が緩んで気道を狭くしてしまうためです。
お酒を飲み過ぎた場合には、横を向いたり、うつ伏せになるなどして、寝るときの姿勢に気を付けると良いでしょう。
(引用元:銀座コレージュ耳鼻咽喉科
(引用元:阪野クリニック

いびきに潜む深刻な病気

いびきが、体からの異常シグナルを発信していることもあります。
いびきをかくのは当たり前などと思っていると、その裏に隠れた深刻な病気を見落とすことになりかねません。
日頃から、いびきにも注意して必要に応じ専門家に相談しましょう。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群について、メディアで紹介されることも多くなりました。
睡眠中に呼吸が何度も止まったり、浅い呼吸になったりします。呼吸回数が減るために、体の低酸素状態が発生する病気です。

深刻な点は、高血圧・脳卒中・心筋梗塞などの虚血性肺疾患の発生リスクが高まることです。場合によっては、突然死を迎えてしまうこともある怖い病気です。
専門医から正確な診断を受けて、必要に応じて専門のクリニックや耳鼻咽喉科などで治療を行うことが大切です。

【特徴】
睡眠時無呼吸症候群の特徴として、代表的なものは次の4つです。
・周囲の家族などからいびきを指摘される。
・睡眠中によく目が覚めてしまう。
・起床時に頭痛・倦怠感を伴う。
・日中に強い眠気がある。
上の4つの特徴が当てはまる場合には、一度専門家に相談されることをおすすめします。

【診断】
睡眠時無呼吸症候群の診断には、簡易検査と脳波検査を含めた精密検査の2種類があります。

精密検査は、終夜睡眠ポリグラフ検査と呼ばれるもので、泊りがけの検査になることが多いです。
睡眠中の脳波・血液中の酸素量・心電図・気管内の空気の流れなどを詳細に検査し、時間をかけて十分に解析した上で、睡眠時無呼吸症候群の診断を行います。

(引用元:独立行政法人国立病院機構近畿中央呼吸器センター

扁桃炎など喉の病気

単なるいびきかと思っていたら、実は扁桃炎・咽頭炎・気管支炎などの喉の病気だったということもあります。
いびきで喉が痛い方は、喉の病気についても頭の中に入れておきたいものです。

【扁桃炎】
「扁桃炎」とは、喉の奥の左右両方(扁桃)が細菌などの感染で炎症を起こした状態です。喉に強い痛みや唾を飲み込むときにも強い痛みを感じ、扁桃部分が腫れて高熱を出すこともあるので注意が必要です。

【咽頭炎】
咽頭に炎症を起こしたものを咽頭炎と言います。外と接しやすい咽頭に細菌やウイルスが感染し、喉が赤く腫れます。
のどに痛みを感じ、ものを飲み込むときにも痛みがあり、倦怠感や発熱の症状がみられることもあります。

【気管支炎】
気管支炎とは、気管支に炎症の中心があり、痰や咳などの呼吸器系の症状を起こす病気の総称です。
急性のものと慢性のものとに分かれ、急性の気管支炎の多くはウイルスやマイコプラズマによる感染症です。

慢性の気管支炎は、数週間から数ヶ月にわたって痰や咳などの症状が続くものを言います。
原因は数多く、百日咳・緑膿菌などの感染症以外に、喫煙による慢性気管支炎や喘息、肺がんなど多岐にわたります。

(引用元:一般社団法人日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会

自力で解決できる方法はある

「あいうべ体操」考案者のみらいクリニック今井一彰院長は、クリニックのHPの中で「睡眠時無呼吸症候群とイビキの治療法」について述べられています。
一般的にイメージされる「CPAP(経鼻持続的腸圧療法)、口腔内装置、手術、減量」の他にも、自分でなんとかできる方法があると、下記のように記載しています。

    ・中等度の睡眠時無呼吸症候群には顔のエクササイズが効く

  • ・咽頭部や軟部組織(発音・発声)のエクササイズ
  • ・舌のエクササイズ
  • ・顔面のエクササイズ
  • ・上のエクササイズを覚えるのが面倒な人にはイビキ改善のために「あいうべ体操」を3ヶ月間おすすめ

いびきで喉が痛い場合、舌の筋肉をや口元の筋肉を鍛えることで改善がみられることもあります。
あいうべ体操は、口元の筋肉を鍛えて口呼吸を鼻呼吸に改善する口の体操です。

「あいうべ体操」は、次の4つの動作を順に繰り返します。(1日30セットを目安に毎日続けます)

    ・「あー」と口を大きく開く

  • ・「いー」と口を大きく横に広げる
  • ・「うー」と口を強く前に突き出す
  • ・「べー」と舌を突き出して下に伸ばす

あいうべ体操を続けることで、舌の位置が上あごにつくようになります。舌が上あごにつくと、口を開いたままでいることがなくなり、口呼吸から鼻呼吸へと改善します。
一般的には、3週間継続すると舌の位置が改善し、3ヶ月継続できれば「いびきの改善」も期待できると言われています。

(引用元:みらいクリニックHP

いびきの相談先はクリニック?

自分で色々と試してもいびきが改善しないようなら、病院・クリニックでの受診をおすすめします。いびき外来を設置している、専門家がいるクリニックに相談した方がよいでしょう。

単純ないびきでなく、病気が隠れていることもあります。しっかりと専門医に診察・診断をしてもらい、必要な治療を受けて良質な睡眠が取れるようにしましょう。

まとめ

いびきで喉が痛い場合、鼻呼吸でなく口呼吸をしていることが多いです。口呼吸をしている人に多い「喉いびき」には、治療が必要となる病気が潜んでいることもあるので十分注意してください。

いびきをかきにくくするには「横向き・うつ伏せに寝てみる」「枕の高さを調整する」「口呼吸を防止する口テープを貼る」などの方法がありますが、いずれも根本的な解決方法ではありません。

また、口元の筋肉を鍛えて「あいうべ体操」を続けることで口呼吸を鼻呼吸に改善する方法もあります。

しかし、いびきには深刻な病気が隠されていることもあるので注意が必要です。
ただの「いびき」と思っていても、高血圧・脳卒中・心筋梗塞などの発生リスクが高まり、突然死にいたることもある「睡眠時無呼吸症候群」や「扁桃炎」など喉の病気になっている可能性もあります。

素人判断ではなく、是非一度専門のクリニックに相談されてみてはいかがでしょうか。

よくある質問

Q.いびきによる喉の痛みを軽減するための方法とは?

A.
1:呼吸法を口呼吸から鼻呼吸に改善してみる。
2:寝室の湿度が適切(約40~60パーセント)に保たれているか確認する。
3:改善しないようなら、喉や鼻に病気がないか病院・クリニックで相談する。

Q.冬の起床直後、喉の痛みを感じることがありますが?

A.睡眠中には唾液の分泌量が減少します。口の中が乾燥して、喉の粘膜の表面にほこりやウイルスなどが付着しやすくなるため、喉の痛みを感じることがあります。うがいをして、ほこりやウイルスを体外に排出するようにしましょう。