いびき

【なぜ多い?】肥満体型の人はなぜいびきをかくのか?治療法も紹介

2022.11.04
皆さんはいびきをかいた経験はありませんか? 人がいびきをかくのは普通のことだと思っている人も多いかもしれませんが、いびきをかくのには確かな原因があります。特に肥満が原因でいびきをかくことが多くなると言われています。また、いびきをかく時に気を付けておきたいのが、睡眠時無呼吸症候群です。睡眠時無呼吸症候群は大変危険な症状なので、特に肥満体型の人ほど注意した方が良いでしょう。 それでは、肥満が原因でいびきをかきやすくなるのか、睡眠時無呼吸症候群についてご説明しましょう。

いびきをかく仕組みとは?

いびきは空気の通り道である気道が、何らかの要因によって呼吸をした時に音が鳴るものです。
がいびきをかく仕組みは、基本的にのどや首周り、舌の脂肪がついたことによって上気道が狭くなっていたり、加齢による喉周りの筋肉の緩みが要因だったりと様々な原因が挙げられます。
その他にも顎が小さかったり、首が短かったり太かったり、閉経後の女性や遺伝的な要因や生活習慣なども要因として挙げられるでしょう。
誰でもいびきをかく可能性がありますが、特に注意しておきたいのは肥満によるいびきです。

肥満が原因でいびきをかきやすくなる?

結論から言えば、肥満が原因でいびきをかきやすくなります。
太ってくると身体に脂肪がつきやすくなりますが、首周りにも脂肪がつきやすくなります。首周りの脂肪によって気道の周辺に脂肪がつき、気道が狭くなるのが原因です。
脂肪は舌にもつくため、舌が大きくなってくると舌の根の部分が喉の奥をふさぎやすくなり、いびきが発生しやすくなります。太っている人ほど首周りや舌に脂肪がついてしまうため、いびきの頻度が高くなったり、いびきの音も大きくなっていくでしょう。

そもそもどのくらいの体重で肥満と判断される?

肥満が原因でいびきをかきやすくなりますが、そもそもどのくらいの体重で肥満だと判断されるのか気になる人も多いのではないでしょうか?
肥満かどうか判断するには、BMIという体格指数で判断していきます。このBMIの数値が高いほど肥満体型ということになります。
BMIの数値が18.5未満であれば低体重、18.5以上25未満であれば普通体重ですが、25以上は肥満1度、2度、3度、4度と数値が高くなるほど肥満指数が高まります。
健康診断などでBMIの数値を測ってもらい、自分が肥満なのかどうか調べるのがおすすめです。
軽度の肥満でもいびきをかく頻度が高くなるので、最近太ってきたと感じたらいびきをかいたり、睡眠時無呼吸症候群を併発したりする可能性が高くなることに注意しましょう。

肥満を放置するとどんな影響がある?

もしも肥満を放置した場合、以下のような影響があります。

  • ・血糖値や脂質、尿酸値が高くなりやすい
  • ・高血圧になりやすい
  • ・狭心症、心筋梗塞、脳梗塞を発症しやすくなる
  • ・肝臓の病気を発症しやすくなる
  • ・月経に異常が起こりやすい
  • ・睡眠時無呼吸症候群を起こしやすい
  • ・変形性関節症を起こしやすい
  • ・腎臓の機能に異常が出やすくなる

主に以上のような悪影響が現れやすくなるため、肥満体型を改善するに越したことはありません。
血糖値や脂質、尿酸値が高くなると様々な病気の原因になりますし、狭心症や心筋梗塞などの重篤な病気の原因にもなる以上、命の危険に繋がる恐れがあります。

肥満とメタボリックシンドロームとの関係は?

肥満とメタボリックシンドロームは密接な関係があります。
メタボリックシンドロームは内臓脂肪が蓄積している状態かつ、複数の高血圧や高血糖値、脂質代謝異常が重なっている状態を指した病態です。
一般的な肥満であればメタボリックシンドロームと診断されることはありませんが、睡眠時無呼吸症候群を引き起こしている場合、メタボリックシンドロームを併発している可能性が高くなります。
睡眠時無呼吸症候群が重症度を増すたびにメタボリックシンドロームの併発率が上がるため、寝ている間に呼吸が止まっているようであればメタボリックシンドロームを疑った方が良いでしょう。
メタボリックシンドロームかどうかは高血圧、高血糖値、脂質代謝異常かどうか検査する他に、腹部のCT検査で内臓脂肪が蓄積されているか分かります。
逆にメタボリックシンドロームだと診断された場合は、睡眠時無呼吸症候群を疑った方が良いでしょう。

肥満体型に起こりやすい軽度~重度のいびきの特徴

肥満体型に起こりやすいいびきは、軽度、中程度、重度で大きく違います。
基本的に仰向けで寝るといびきをかきやすくなったり、狭い気道を空気が通るようないびきが出たり、いびきが出たり入ったりするのを繰り返したりするのが特徴です。
肥満体型に起こりやすい軽度〜重度のいびきの特徴は以下の通りです。

軽度

  • ・BMIの値が25以上ある
  • ・仰向けで寝ている時にいびきが出やすくなる
  • ・いびきの音が大きい
  • ・寝ている時に無呼吸になる
  • ・鼻で呼吸しづらくなり、口呼吸になっている
  • ・最近しっかり寝ているはずなのに疲れやすかったり、集中力がなかったりする

軽度の肥満体型でも以上のような状態になりやすいため、無呼吸を中心に注意するべきでしょう。
上気道が狭くなるといびきが出やすくなるだけでなく、呼吸が苦しくなりやすいので口呼吸の頻度が増えるのも特徴です。

中程度~重度

  • ・BMIの値が35以上
  • ・寝ている間に呼吸が苦しくなる
  • ・無呼吸の頻度が高くなる
  • ・大きないびきの後に突然いびきが止まり、また大きないびきをかくのを繰り返す
  • ・熟睡できない
  • ・起きた時に頭痛に悩まされやすい
  • ・日中に耐え難い眠気が襲ってくる
  • ・夜間にトイレに行きやすい

中程度~重度の肥満になると、以上のような異常に悩まされることが多くなります。
特に危険なのは就寝中に息が苦しくなることと、無呼吸の頻度が高くなるでしょう。1時間の間に数十回ほど無呼吸を繰り返すようになるため、熟睡できないのはもちろん頭痛に悩まされやすく、日中に強烈な眠気が襲ってくるようになります。
睡眠時無呼吸症候群を放置していると命に関わる状態になりかねないので、無呼吸を繰り返しているようであればすぐに病院を受診しましょう。

睡眠時無呼吸症候群とは?

皆さんは睡眠時無呼吸症候群という病気について詳しく知っていますか?
睡眠時無呼吸症候群は眠っている時に無呼吸になる病気であり、呼吸をしていないということは新しい酸素を体内に取り込むことができなくなってしまいます。
睡眠時無呼吸症候群を放置していると命に関わる状態になりかねないので、すぐに病院を受診することが重要です。それでは、睡眠時無呼吸症候群の症状や原因、治療や改善方法についてご説明しましょう。

睡眠時無呼吸症候群の症状

睡眠時無呼吸症候群を患うと、睡眠中に強いいびきと無呼吸を繰り返すようになります。
肥満体型が進行している人ほど頻繁に繰り返すようになり、日中の強い眠気や起床時の頭痛、倦怠感を感じるようになります。他にも集中力の低下や注意力の散漫化、居眠りを起こしやすくなるなど、日常生活に多大な影響を与えるのが特徴です。
また、高血圧や脳卒中、心筋梗塞を引き起こす可能性が通常の3倍~4倍にもなる危険性があります。特に睡眠時無呼吸症候群が重症化している場合は、脳に十分な酸素が行き渡らなくなるため、脳の病気を発症する危険性が通常の5倍にもなります。

睡眠時無呼吸症候群を引き起こす原因とは?

睡眠時無呼吸症候群は基本的に空気の通り道である上気道が狭く成ったり、ふさがれたりすることによって発症します。
睡眠時無呼吸症候群を引き起こす原因は、以下の通りです。

  • ・肥満
  • ・生まれつき舌や扁桃が大きい
  • ・顎が小さい
  • ・慢性的な鼻炎
  • ・鼻の病気

身体的特徴によって睡眠時無呼吸症候群を発症しやすくなることもあるため、すおいった人は別の対策が必要になるでしょう。
以上の原因で発症するのは閉塞性睡眠時無呼吸症候群ですが、呼吸中枢の以上によって発症する中枢性睡眠時無呼吸症候群というのもあります。
中枢性睡眠時無呼吸症候群は、脳や神経の中の呼吸中枢が異常になる事で正常な呼吸運動ができなくなるのが特徴です。もしも中枢性睡眠時無呼吸症候群を発症した場合、心不全や腎不全を発症している可能性があるだけでなく、脳梗塞や脳出血の後遺症で発症するケースもあります。

睡眠時無呼吸症候群は肥満体型の人に多い

睡眠時無呼吸症候群を発症するケースで最も多いのが、肥満です。
肥満体型の人は首や喉周りに脂肪がつきやすくなります。特に仰向けになるといびきをかく頻度が高くなるのは、脂肪が上気道を圧迫して狭くするからです。
軽度の肥満でも睡眠時無呼吸症候群を発症しますが、無呼吸になる頻度はそこまで多くありません。
しかし、肥満が進行して喉や首周りの脂肪が増えてくると、睡眠時無呼吸症候群の症状も悪化していきます。症状が悪化すると日常生活に支障をきたすだけでなく、命に関わる病気に繋がる危険性があるので注意が必要です。

睡眠時無呼吸症候群も防げるいびきの治療・改善方法

睡眠時無呼吸症候群を防ぐいびきの治療および改善方法は、以下の通りです。

体重を減らす

睡眠時無呼吸症候群の多くは肥満が原因なので、最も手っ取り早い方法として挙げられるのが体重を減らすことです。
食生活を見直して摂取カロリーを減らし、規則正しい食生活を心がけることで改善できる可能性があります。食事内容を脂質や糖質を減らしてバランスの良い食生活を心がけるのはもちろん、間食や飲酒、喫煙を避け、運動量を増やしましょう。
ただし、日中は眠気に襲われやすいため運動量が減りやすいので注意が必要です。
なお、喫煙は睡眠時無呼吸症候群に悪影響を与えるため、禁煙しましょう。
さらに、アルコールもいびきや睡眠時無呼吸症候群を悪化させる恐れがあります。

医師と相談して精神安定剤の服用をやめる

睡眠導入剤や抗不安薬などを初めとする精神安定剤は喉の筋肉を緩めてしまうため、気道をふさぎやすくなります。
脳の目覚めを悪化させて無呼吸の頻度を増やしてしまいます。とはいえ、いきなり服用をやめてしまうと身体に反動が起こる可能性があるので、医師と相談して服用を徐々に抑えられるようにするのがおすすめです。

マウスピースを装着する

肥満ではなく顎が小さかったり、舌が大きかったりすることで睡眠時無呼吸症候群を発症しているのであれば、マウスピースを装着して治療を行います。
マウスピースを装着することで下あごを前方へ移動させることでいびきを防ぐのが目的です。

CPAP療法

CPAP療法とは、寝ている最中に鼻に装着したマスクから適切な圧力をかけた空気を送り込み、気道を広げる方法です。
確実に気道が広げられるため、睡眠効果が高まる可能性が高いです。ただ、根本的な問題を解決する方法ではないので、治療中に食生活や生活習慣を見直すなど、様々な対策を行う必要性があります。

まとめ

肥満といびきは密接な関係にあるため、しょっちゅういびきをかいている人は喉や首周りに脂肪がついている可能性があるでしょう。
また、肥満体型の人はメタボリックシンドロームを併発している可能性があるだけでなく、睡眠時無呼吸症候群を発症している可能性もあります。
睡眠時無呼吸症候群を放置していると命に関わる危険性があるため、いびきをかいたり無呼吸になっている頻度が高かったりしたらすぐに病院を受診しましょう。

よくある質問

Q.肥満が原因でいびきをかきやすくなりますか?

A.肥満によって首周りや舌に脂肪がつくため、いびきをかきやすくなります。

Q.肥満体型だと睡眠時無呼吸症候群になりやすいですか?

A.肥満体型が進行している人ほど睡眠時無呼吸症候群になりやすいです。