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【睡眠でストレス解消?】睡眠の重要性を徹底解説

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睡眠の質を上げる健康医療メディア睡眠Dr.の編集部です。いびき治療や睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治し方、睡眠の質を良くする方法、睡眠障害(不眠症、ショートスリーパー、ナルコレプシー、過眠症)についてなど、睡眠のエキスパート達によって執筆されるコンテンツは、医学的根拠に基づいて作成されています。

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睡眠がもつ6つの効果を知って重要性を理解しよう

ぐっすり眠る若い男性

普段の生活で、睡眠をおろそかにしている人も多いでしょう。
確かに、忙しい中で睡眠を確保するのは大変です。
しかし、睡眠は身体によい影響を与える行動なので、睡眠の重要性を見直していきましょう。

まずは睡眠の重要性を理解していただくために、6つの効果を紹介します。
健康的な生活を手に入れる第一歩として、ぜひ参考にしてください。

こちらの記事では、睡眠の効果に関する情報をおまとめしています。本記事とあわせて参考にしてみてください。

疲労が回復する

睡眠は、疲労回復を行う大切な行動です。
例えば、あなたのライフスタイルの中で、次のことに疲れを感じていないでしょうか。

  • ・仕事
  • ・運動
  • ・子育て

睡眠には、これらの疲労を回復するほか、精神状態を回復する効果があります。
特に、ノンレム睡眠(深い睡眠)の質が高まるほど、疲労回復効果をもつ成長ホルモンが多く分泌されます。
一方、睡眠時間が短かったりレム睡眠(浅い眠り)だったりすると、疲労が取れず毎日身体に疲れを感じる生活を送ってしまうのです。

身体的疲労や精神的疲労に効果を発揮し、毎日を健康に過ごすためには睡眠が欠かせないことを理解しておきましょう。

ストレスが解消する

睡眠には、日常で感じるストレスを解消する効果があるのを知っているでしょうか。

前項でもご紹介した疲労は、ストレスを引き起こします。
中でも仕事や子育ては自分の思い通りにいかないことが多く、自由な時間が削られてしまうため、大きなストレスにつながりやすいです。
また、無意識下にストレスを感じてしまう人もいるので、定期的なストレス発散が必要でしょう。

これに対し睡眠中は、内分泌系のリズムを整えたり脳内の記憶を整理したりと、ストレス解消に必要な働きをします。
ストレスによって発生する「コチゾール」というホルモンを抑制する効果もあるので、ストレスを溜めないために睡眠が欠かせないのです。

肌の調子が整う

睡眠には、肌の調子を整える効果があります。

美肌効果を発揮するのは、睡眠中に分泌される「成長ホルモン」という成分です。
成長ホルモンによる肌の修復効果や新陳代謝の増加といった作用により、以下のような効果が生まれます。

  • ・毛穴のつまりを解消
  • ・傷ついた肌の修復(ニキビや肌荒れ)
  • ・皮脂や老廃物を排出

成長ホルモンはノンレム睡眠時に特に多く分泌されるため、質の高い睡眠が欠かせません。
肌の調子を良くするために、美容品を使った肌対策だけでなく、睡眠への意識を高めてみてはいかがでしょうか。

肥満を防止できる

最近太り気味で悩んでいる人は、睡眠不足や睡眠の質が低いことが原因なのかもしれません。

睡眠中に分泌される成長ホルモンには、新陳代謝を増加させる効果があり、脂肪燃焼効果をもたらしてくれます。
逆に、成長ホルモンの分泌量が少なければ、脂肪燃焼効果が落ちてしまうのです。

今まで、適正睡眠時間を確保できていたのに、急に睡眠時間が短くなった人や、ストレスなどで眠れなくなってしまった人などは、急に太りやすくなってしまうので注意してください。

また、睡眠不足が続くとグレリンという食欲を増加させるホルモンが多く分泌されます。
うっかり食べすぎてしまう生活が増えるので、適正睡眠時間を確保し、肥満を防止していきましょう。

記憶を整理できる

睡眠には、記憶を整理する効果があるのをご存じでしょうか。
過去の研究調査より、睡眠時間が短い人に睡眠不足による集中力・思考力の低下や、記憶の整理時間の減少比べて、適正睡眠時間を確保できている人の方が、記憶力が高まっていると判明しています。

適正睡眠時間を確保できている人は、睡眠時間が短い人と比べてテストの点数が高い結果が出ています。
一方、テストの点数が悪かった人は、睡眠不足による集中力・思考力の低下や、記憶の整理時間の減少が原因ではないかと考えられます。

最近もの忘れが多いと感じている人は、睡眠不足の影響かもしれないので、適正睡眠時間を確保してみてはいかがでしょうか。

免疫力が向上する

睡眠には、免疫力を高める効果があります。
具体的には、細菌やウイルスに抵抗する「抗原抗体反応」が強まり、体内に取り込んだ異物を外に排除する力が強まります。

睡眠不足が続く人の中には、風邪を引きやすかったり謎の体調不良を感じたりする人もいるでしょう。
一方、免疫力が高い人は、風邪をひくことなく日常生活を快適に過ごせる確率が高まります。

十分な睡眠で免疫力を高められるのはもちろん、免疫力が高まると健康的に過ごせるようになるため、ストレスや病気に負けない身体づくりを行えます。

睡眠をおろそかにすることで発生する4つのリスク

心臓の辺りを手で押さえている写真

睡眠は、健康的な生活を送るために欠かせない行動です。
では逆に、睡眠をおろそかにしてしまうとどのようなリスクがあるのでしょうか。

結論として、睡眠不足の状態が続くと、ストレスや疲れが蓄積して身体に支障を及ぼす「睡眠負債」というリスクがあります。
4つのリスクを理解して、正しい生活を心がけてみてください。

こちらの記事では、ぐっすり眠る方法を知りたい人向けの情報をおまとめしています。本記事とあわせて参考にしてみてください。

ホルモン変化による肥満

睡眠不足が続くと、食欲を抑制する「レプチン」が減少する一方、食欲を増加させる「グレリン」が大量に分泌されて食欲が増加します。
食べすぎの状態が長期間続くと、あっという間に体重が増えて肥満になってしまいます。
また、過剰摂取は病気のリスクを生み出すのでしっかり注意しましょう。

ただし、食欲の増加は簡単に改善できないのが特徴です。
もし、睡眠不足を解消してホルモンバランスが元に戻ったとしても、食べすぎの状態がクセづいているので、ダイエットに時間がかかります。

特に、中年以降の年齢になると肥満になるリスクが高まりやすいため、健康を考えて睡眠不足から解決していくのがおすすめです。

生活習慣病の発症

睡眠不足には、生活習慣病と深いつながりがあるのをご存じでしょうか。
適正睡眠時間を確保できている人であれば、健康的な生活を送れますが、睡眠時間が短かったり質が低かったりする人は、次に示す生活習慣病を発症してしまうリスクがあります。

  • ・高血圧
  • ・心筋梗塞
  • ・歯周病
  • ・がん
  • ・糖尿病

睡眠による様々なリスクを表す睡眠負債が起こるのは、睡眠不足によってホルモンバランスが乱れたり、内臓に負荷をかけたりすることが原因です。
睡眠不足によって疲労やストレスが溜まり、生活習慣病を引き起こすのはもちろん、免疫力の低下によって少しずつ体がむしばまれていくため、早急な対策が必要だといえます。

ストレスによる抑うつ

睡眠不足によって、日常的に溜め込んだストレスを解消できていない人は、うつ病のリスクがあると覚えておきましょう。

睡眠にはストレス解消効果がありますが、時間を十分に確保できなければ、解消されないストレスが蓄積されていきます。
もし、ストレスを解消できずに溜め込んだままにしていると、ストレスによって神経伝達物質の分泌量が減ってしまうと、うつ病を発症する場合もあるでしょう。

うつ病を発症するのは、仕事のストレスだけが原因ではないので、睡眠にも目を向けて現状の改善を目指してみてください。

睡眠時無呼吸症候群の発症

睡眠不足が続くと、疲労が蓄積して「睡眠時無呼吸症候群」を発症するリスクがあるのをご存じでしょうか。
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に気道がつまり呼吸が止まってしまう病気のことです。

通常、睡眠中にいびきをかく人が発症しやすい病気として有名ですが、じつは睡眠不足やストレスを溜め込みやすい人も発症しやすい病気となります。
睡眠時無呼吸症候群の症状が悪化すると、心不全や脳卒中といった重大な病気を引き起こすリスクがあるので、早めの睡眠不足解消が必要だと覚えておきましょう。

睡眠の質を高める4つのコツ

穏やかに眠る女性

睡眠の重要性や、睡眠不足のリスクを把握できたとしても、改善方法が分からないとお悩みの方もいるでしょう。
そのような場合は、こちらで紹介する睡眠の質を高める4つのコツを参考にしてみてください。

結論として、睡眠の見直しは、簡単なものから取り入れていくのがおすすめです。
気になる項目をチェックして、自分の生活に導入してみましょう。

こちらの記事では、ぐっすり眠る方法を知りたい人向けの情報をおまとめしています。本記事とあわせて参考にしてみてください。

就寝前に消化を終わらせる

人によっては、夜遅くまで食事する人もいるでしょう。
しかし、就寝前まで胃が働いていると、寝ている間も内臓が動き続けるので、睡眠の質が下がってしまいます。

よって、今後睡眠の質を高めたいなら、就寝前の3時間は食事しないように心がけてください。
消化の時間はおよそ1~2時間なので、余裕をもった時間確保が大切です。
水分の確保は問題ないので、ぜひ取り組んでみましょう。

寝る前に温かい飲み物を飲む

睡眠の質を高めたいときには、身体を温めることが大切です。
寝る前に体温を温めておけば、睡眠中の体温の放熱を促し、効率よく深い眠りに入れます。

例えば、寝る前の水分摂取なら、次に示す温かい飲み物を飲むように心がけてください。

  • ・白湯
  • ・お茶

このとき、甘い物やアルコールの摂取はおすすめしません。
逆に睡眠の質を落としてしまうので、シンプルな飲み物を取るように意識しましょう。

毎日湯船に浸かる

身体を温めたいなら、湯船に浸かることも大切です。
最近は、シャワーで済ませる人もいますが、身体の芯まで温まらないので睡眠の質が低下してしまいます。

一方、湯船に20分以上浸かると、身体が芯まで温まり、睡眠誘発や熟睡効果を得られます。
体温の上昇はダイエットや美容にも効果的なので、ぜひ取り入れてみてください。

定期的な運動を心がける

もし運動不足が続いているなら、定期的な運動を心がけてください。
運動は身体に程よい疲れを与えてくれる効果があるほか、代謝を高める効果があります。
もちろん睡眠の質を高めることにもつながるため、時間を見つけて運動を始めてみましょう。

また、激しい運動だけではなく、ストレッチや自宅トレーニングもおすすめです。
ダイエットや睡眠の改善効果があるので、1日5分を目安として毎日トレーニングを継続することが大切です。

まとめ

太陽光を浴びながら横になっている男性

健康的な生活を送るためには、睡眠が重要です。
しかし、人によっては睡眠をおろそかにしていたり、睡眠の質が低かったりします。

もし、睡眠の質を高めたい人や睡眠不足のリスクを回避したい人がいるなら、本記事で紹介した情報を参考にしてみてください。
長く健康でいるために、すぐ始められる対策から動き出してみてはいかがでしょうか。

まとまった睡眠時間が取れなくても短時間睡眠などを取り入れていく事で、少しでも改善に繋がる可能性が有ります。
是非、こちらの記事も参考にしてみてください。

よくある質問

Q.睡眠がもたらす効果は何?

A.主に次の効果を得られるので、ぜひ睡眠時間を確保してみてください。

・疲労が回復する
・ストレスが解消する
・肌の調子が整う
・肥満を防止できる
・記憶を整理できる
・免疫力が向上する

また、睡眠をおろそかにしてしまうと、上記の反対の効果が生まれてしまうので注意しておきましょう。
こちらの記事では、睡眠の効果に関する情報をおまとめしています。本記事とあわせて参考にしてみてください。
【レム睡眠とは?】睡眠の種類を徹底解説

Q.睡眠をおろそかにするとどんなリスクがあるの?

A.主に次に示すリスクがあるので注意しましょう。

・ホルモン変化による肥満
・生活習慣病の発症
・ストレスによる抑うつ
・睡眠時無呼吸症候群の発症

睡眠不足や睡眠の質が低い状態が長期間続くと、健康被害を及ぼす可能性があるので注意してください。
こちらの記事では、ぐっすり眠る方法を知りたい人向けの情報をおまとめしています。本記事とあわせて参考にしてみてください。
【どうしたらいい?】ぐっすり寝たい…深い眠りにつく方法6選

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睡眠の質を上げる健康医療メディア睡眠Dr.の編集部です。いびき治療や睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治し方、睡眠の質を良くする方法、睡眠障害(不眠症、ショートスリーパー、ナルコレプシー、過眠症)についてなど、睡眠のエキスパート達によって執筆されるコンテンツは、医学的根拠に基づいて作成されています。

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