睡眠薬の働き
睡眠薬は中枢神経系や大脳の働きを低下させ、脳を眠りやすい状態に導くことによって睡眠を促します。一種の軽い麻酔にかかって眠らされている状態です。
睡眠薬には、長時間作用型、中間作用型、短時間作用型、超短時間作用型といったように、効き目が持続する長さによって分類できます。この中で自分に合ったものを医師にすすめてもらうためには、あなたの睡眠について医師が質問することに対して正直に話すのが一番です。「眠れない日は週に何日ありますか」「夜中に目が覚めてしまう回数は?」「眠れなくなっている理由に何か心当たりはありますか」といった質問に、なるべく正直に答えましょう。
睡眠薬による睡眠は、正常な睡眠とは別のものです。睡眠薬を使って眠ったとしても、充実した深い眠りを得ることはできません。また、朝目が覚めた時も寝不足感や脱力感が残ってしまいます。心臓や肝臓に負担をかけるために、吐き気、めまい、頭痛などの症状が出る場合があります。
また、睡眠薬も薬である以上、なんらかの副作用が出る危険性がゼロとは言い切れません。できればこれらの薬に頼らずに不眠症を治すことが大切です。「今夜も睡眠薬を飲まないと眠れない」と精神的に依存するようになるのが、睡眠薬を利用する上での一番大きな問題です。
睡眠薬の中でも副作用の心配が少なく、比較的安心して使えるのが睡眠導入剤と呼ばれているものです。睡眠導入剤は、薬が体内に残らないのが特徴です。
また、症状がより軽い人には、多くの場合は睡眠薬ではなく精神安定剤を使います。その名の通り、心を安定させて睡眠に導くというもので、軽度の不眠の方は精神安定剤で十分に睡眠が改善することがあります。