睡眠時無呼吸症候群の治療(2) マウスピースなどの利用

持続陽圧呼吸装置(CPAP)の利用よりも、手軽な治療法にはマウスピースなどを利用する方法もあります。

1.マウスピースの利用
軽度の睡眠時無呼吸の場合、マウスピースの利用がもっとも手軽な治療方法です。上気道の空気の流れを確保するために、スリープスプリントと呼ばれるアクリル樹脂製のマウスピースのようなものを寝るときに口の中に装着する方法です。マウスピースによって下あごが前に出て、下がのどに落ち込むのを防ぐことにより気道が確保できます。
口呼吸の習慣がある人もマウスピースを着用すると、あごが固定されることにより自然と鼻呼吸ができるようになります。この方法は鼻づまりなど、もともと鼻の空気の流れがよくないことが原因で睡眠時無呼吸となった患者や、中程度以上の症状のある患者には向いていません。
持続陽圧呼吸装置(CPAP)のような大げさな装置を使わずに症状の改善ができるので、患者にとっても心理的抵抗が少ない安価で簡単な方法です。ただし、マウスピースは個人の歯型にぴったりと合わせて作る必要があるので、適当な市販品を使うというわけにはいきません。医師とよく相談した上で、自分にぴったり合ったマウスピースが必要です。なお、歯の状態によってはマウスピースの利用が向かない場合もあります。

2.鼻孔を拡張するテープの利用
いびき対策グッズとして一般的に利用されている鼻孔拡張テープも有効な方法です。こうしたテープは薬局やドラッグストアなどで購入することができますし、最も安全で簡単な方法だと言えるでしょう。特に鼻の通りが悪くて睡眠時無呼吸となっている人には非常に有効な手段です。