睡眠時無呼吸症候群の治療(1) CPAPの利用

いびきが悪化して睡眠時無呼吸症候群が発症してしまった場合は、どうすればよいのでしょうか。睡眠時無呼吸症候群は程度によっては生命に関わるような深刻な病気ですが、現在は治療方法が複数用意されています。治療の方法は、手術によるものとよらないものの二種類に大きく分類できます。
よほど深刻な症状でない限り、多くの場合は手術をせずに治療を行うことになります。ここでは手術をしないで治療する方法についてご紹介します。

持続陽圧呼吸装置(CPAP)の利用
手術をしない内科的な治療法として最も効果があるとされ、かつ最も一般的に利用されているのが、持続陽圧呼吸装置(CPAP、シーパップ)と呼ばれる装置を使った方法です。これは、専用ホース付きの酸素マスクのようなものを鼻に装着して、空気を送り出す機械から睡眠中に鼻から一定の空気を流し続け、その風圧を利用して強制的に上気道を広げるというものです。送り出しているのはごく普通の空気です。
寝るときに大げさなマスクを装着するので最初は違和感がありますが、CPAPを利用するとその日から睡眠時無呼吸の症状は著しく改善し、ぐっすりと非常に深く熟睡できるようになります。当初は機械が出す騒音がひどくて眠れないという問題がありましたが、現在では大幅に技術が進歩し、もはや睡眠時無呼吸の代表的な治療法として確立しています。不眠専門のクリニックや病院の中では、睡眠時無呼吸と診断された場合には医師の指導のものCPAPを利用する可能性が十分にあります。また、CPAPの機器は非常に高価なものですが、レンタルして自宅でも利用することができます。現在すでに日本では5万人を超える人たちがCPAPを利用して睡眠時無呼吸を治療しています。
毎晩マスクを装着して寝るのが面倒になって、CPAPの利用をやめてしまう人がいますが、それでは睡眠時無呼吸はすぐに再発してしまい、治すことができません。根気よくCPAPを使い続けることが、もっとも確実な睡眠時無呼吸の治療法なのです。