睡眠時無呼吸症候群になりやすい人
睡眠時無呼吸症候群になりやすい人として代表的なのが、肥満の人、首が短い人、下あごが小さい人、高齢者です。
これらの人たちは上気道がもともと狭い上に、睡眠中はノド周囲の筋肉が緩んでしまい上気道が完全にふさがってしまいます。このようにして、10〜90秒もの間、呼吸が停止することになります。無呼吸状態が終わり、呼吸を再開する際に非常に大きないびきをかきます。
一緒に寝ている人が驚くほどの大音量のいびきをかいているにもかかわらず、ほとんどの場合、当の本人はそのことにまったく気づいていません。無呼吸やいびきの自覚はないものの、深い眠りが非常に少ないために朝起きた時に、すっきり爽快とはいかないようです。
睡眠時無呼吸症候群は30代くらいから増え始め、年齢が上がるにつれて症状は悪化するという特徴があります。これは30歳を過ぎたころから代謝が下がってくるため太りやすくなり、年齢とともにノドや首周辺の筋肉が衰えていくことが原因だと考えられます。特に40〜60歳の肥満傾向の中高年男性に多く、女性にはほとんど発症しません。ただし、閉経して女性ホルモンが分泌されなくなる更年期を過ぎた後は、女性でも睡眠時無呼吸症候群の症状が出てくる場合もあるため、女性ホルモンの量が関係しているのではないかと考えられています。
肥満の傾向がある人は、まずは自分のBMI値(肥満度を示す基準値)を計算してみましょう。これは体重を身長で2回割ることによって計算できます。

たとえば、身長170センチで体重が65キロの人は、BMI = 65(kg) ÷ 1.7(m) ÷ 1.7(m) = 22.49 となります。
なお、BMI値の標準値は22となっています。睡眠時無呼吸の症状が出る人は、BMI値が26を超えている方が多く、肥満傾向があります。 重症患者になればなるほど、BMI値も高くなる傾向にあります。
肥満の人の場合は、ダイエットにより体重が減ると症状が改善することがあります。一般的に肥満の人のほうが睡眠時無呼吸症候群になりやすいと言われていますが、日本人の場合はもともとアゴが小さい人や舌が厚い人が多く、肥満でない人でも症状が出ることがあるようです。これは持って生まれた民族の体質ですから、若い人でも油断はできません。また、小さな子どもでも決して例外ではありません。お子さんの寝息に耳を傾けてみて、もしも睡眠中に呼吸停止が見られるようでしたら、一日も早く医師に相談してください。
高齢者になると筋肉が衰え、のどや舌の周囲の筋肉も同様に衰えてきます。そうすると睡眠中に舌がのどの奥に落ち込むこととなり、筋肉のあった若い頃に比べるといびきをかきやすくなり、睡眠時無呼吸を発症するリスクも高まります。