睡眠時無呼吸症候群の原因と対策

睡眠時無呼吸症候群の主な原因は肥満によって空気の通り道が狭くなっていることです。気道がふさがって酸素が不十分となり、血中の酸素濃度が低下するため、脳が休息できません。睡眠の質が低いので、昼間も集中力が上がらず、だるさや眠気が抜けない。昼間に強烈な眠気に襲われて、車を運転中に眠ってしまうケースもあり非常に危険です。(アメリカではSASと認められると、運転免許が交付されないようです)

睡眠時無呼吸症候群は治療が必要な病気ですが、治療に入る前に自分でできる対策があります。

1.ダイエットをする
睡眠時無呼吸症候群の症状がある人の多くは、肥満傾向にあるという事実があります。舌やノドの周囲にも余分な脂肪があるために、上気道が狭くなりやすいのです。まずはダイエットで余計な脂肪を落とすところから始めるのも効果的です。

2.横向きで寝る
仰向きで寝ると重力のせいで、睡眠中に舌がノドの奥に落ちやすくなります。舌が上気道をふさいでしまうのを防ぐために一番簡単にできる対策は横向きに寝ることです。寝ている間に仰向きに戻ってしまわないように、枕の片側半分の下にタオルを折りたたんで入れておき、少し傾斜をつけておくという方法があります。真横を向くことができなくても、首や体がすこしでも傾けば上気道に空気が通りやすくなります。また、自分の頭に合った高さの枕を使って気道を確保することも大切です。

3.鼻呼吸の習慣をつける
普段から口呼吸をしている人は、睡眠中も口で呼吸をしています。口から息を吸い込むと非常に大量の空気が入ってくることになり、狭くなった上気道を通ろうとしたときノドを振動させていびきが発生します。鼻で呼吸するようにすれば症状はだいぶ変わってくるはずです。

4.寝酒をやめてアルコールをひかえる
もともといびきがひどかったり、睡眠時無呼吸の症状が出る人は、アルコールを飲んで寝たときのほうがより症状が悪化します。これはアルコールによって筋肉のゆるみが増長され、舌によって上気道がふさがれやすくなるためです。


睡眠時無呼吸症候群は、自分でその症状を自覚することは通常難しいので、どうしても家族の協力が必要です。睡眠中に呼吸が止まっていると家族が気づいた場合は、早急に医師に相談してください。呼吸器科、耳鼻咽喉科に連絡して、睡眠時の呼吸障害についての専門家がいるかどうか問い合わせてみてください。
上記の方法を試しても症状が改善しない場合でも、深刻に考え込む必要はありません。睡眠時無呼吸症候群には効果的な治療法がたくさん用意されていますし、完全に治すことが十分に可能な病気です。経験の多い専門家に適切な処置をしてもらえれば、睡眠状態が劇的に改善することが多いに期待できるのです。