子どものいびきは要注意!

グーグーと大きないびきをかいている子どもを見て、「ぐっすりよく眠っている」と安心する親がいますが、それはまったく間違っています。健康体の子どもは朝までスヤスヤと眠り、決していびきをかきません。毎日のように子どもがいびきをかくようであれば、それは質の良い睡眠がとれていない証拠で、身体が何らかの不調や異常を訴えている警告音だと考えたほうがいいでしょう。

まっさきに考えられるのが、鼻炎が原因になっている可能性です。普段から口で呼吸をしている、鼻がよくつまる、歯並びが良くない、食事の栄養バランスが偏っているなどの場合、子どもでもいびきをかく原因になります。大人に比べると子どもの上気道はもともと細くできていますから、大人よりもいびきをかきやすい構造になっています。

いびきをかいているということは、体内に十分な酸素が行き渡っていない状態になっています。睡眠中には成長ホルモンが分泌され、子どもの場合はよく眠ることによって脳が発達し、同時に骨や筋肉が成長します。いびきによって血中の酸素が不足した状態が続くと、からだの発育や精神の発達に重大な影響が出てきます。また、血中の酸素濃度が低下すると日中もぼーっとしてしまい、集中力や記憶力が下がり、子どもの成績が下がることが考えられます。授業中やテスト中でも注意が散漫になり、情緒不安定になって教室で突発的な行動に出るなどして、学校で問題児の烙印を押されかねません。性格的にも内向的になり、友達と遊ぶよりも家に閉じこもるようになります。

子どものいびきには非常に大きなリスクが潜んでいると考えてください。たかが子どものいびきと甘くみてはいけません。大人と同様に、いびきが悪化して睡眠時無呼吸症候群になった場合、突然死に至る可能性もあります。それくらい深刻なことであることを、まず親が認識することが大切です。日中に頻繁に居眠りをする子どもは、睡眠時無呼吸によって慢性的な寝不足になっている可能性があります。お子さんのいびきや無呼吸に気づいた場合は、いち早く対策をとる必要があります。まずは耳鼻科の医師に相談することからはじめるといいでしょう。