現代人の睡眠スタイル

現代の日本では、世の中全体が忙しく動いており、睡眠時間を犠牲にしてでも仕事をしたり遊んだりしてしまいがちです。24時間営業の店が増えたこともあり、生活は不規則となり睡眠の質は下がる一方です。今や5人に1人は眠りに関する何らかの悩みを抱えていると言われています。現代ほど、人が睡眠不足や不眠に悩まされている時代はかつてなかったと言ってもいいでしょう。

ある調査によると、都心のサラリーマンの平均睡眠時間は約7時間となっています。土日が休みの人の場合、平日よりも土日の睡眠時間は長くなり、週末にまとめて寝ることによって平日の慢性的な睡眠不足感を補っている人が多いようです。金曜日になると一週間の疲れが蓄積され、体力的にはかなり疲れきっています。しかし、金曜日には飲み会やイベントが企画されることが多く、「明日は休みだ」という安心感から、ついハメを外して飲みすぎたり遊びすぎたりしてしまうものです。
このような現代人の金曜日の典型的行動は、金曜の夜から土曜の朝にかけての睡眠の質を低下させてしまいます。つまり、浅い眠りをダラダラと続けてしまい、土曜日の午前中をムダに過ごしてしまうことになるのです。週末、特に日曜日にお昼近くまでついダラダラと眠ってしまう人は、平日の一定の生活リズムが狂ってしまい、日曜の夜になるとなかなか寝付けなくなってしまいます。こうして睡眠不足の状態で一週間をスタートさせることになり、本来の生活リズムに戻らないまま、睡眠不足感の抜けない一週間を送ることになってしまいます。土曜日の朝寝坊はある程度は仕方がないとしても、日曜日は平日と同じ時間に起きることが、次の一週間をスッキリと過ごす秘訣です。理想的には、金曜日の夜は少し早めに寝て、土曜の朝も平日と同じ時間に起きる。そして日曜の夜は少し早めにベッドに入るのがベストです。

日本の職場では、定時に帰ってしまう人よりも、毎日遅くまで残業している人のほうが、評価される風土がいまだに残っています。そうした社会背景や職場でのストレス、キャリア形成に対するプレッシャーなど、現代の社会には睡眠の質を下げる要素がたくさんあります。家族と過ごす時間を増やしたり、仕事とは無関係の分野で何か打ち込める趣味を見つけるなどして、精神の健康を考えることが、ぐっすりと良い睡眠を得るためには非常に大切です。